メノイティオス:相棒であって脇役ではない
Menoetiusは木星L5トロヤ群でPatroclusと対をなす直径約104kmの天体です。「衛星」と呼ばれることもありますが、相手と大きさが近く、二天体は互いの外側にある共通重心を回るため、連星小惑星と考える方が実態に近い系です。Lucyは2033年に両方を一度のフライバイで観測します。

基本情報
- 英語名
- Menoetius
- 大きさ
- 約104km
- 連星の相手
- Patroclus
Menoetiusは通常Patroclusの伴星と紹介されますが、小さな脇役ではありません。二天体は大きさが近く、互いの運動へ強く影響します。一方を主天体と呼んでも、物理的に圧倒的な差があるという意味ではありません。
なぜ両方を調べる?
二天体はほぼ同じ宇宙環境を共有します。色、クレーター分布、形を比べれば、共通の起源を持つ特徴と、別々の衝突や表面進化で生じた違いを見分けられます。

潮汐固定は自転しないという意味?
いいえ。同期回転では、自転周期と互いを回る公転周期が一致し、同じ面を向け続けることがあります。向かい合った二人が互いの周りを回れば、顔を向け続けていても身体自体は回転します。この系の周期は4日余りで、長期間の重力相互作用を記録しています。
低密度から何が分かる?
相互軌道から系全体の質量を制約し、体積と組み合わせて密度を求めます。低い値は氷や内部空隙の存在を示すかもしれません。ただし異なる内部構造が似た密度を生むため、一つの数値だけで全体が氷だとは証明できません。
想像図が地形図になる日は?
Lucyは2033年に訪れる予定です。現在の表紙は想像を助ける図で、確認済みの地形ではありません。接近観測によって、表の中の数値だった天体が、歴史を読み解ける表面を持つ世界へ変わります。


